絆創膏が医療費控除の対象か分かりやすく解説!包帯やガーゼは?

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絆創膏 医療費控除

ドラッグストアで購入した薬も医療費控除の対象になると聞きましたが、「絆創膏」も対象になるんでしょうか?

主婦

家族でたくさんの医療費がかかった年は、確定申告をすることで税金の一部が戻ってきます。これを医療費控除と言いますが、薬局やドラッグストアで購入した医薬品も対象になります。

しかし、ドラッグストアで購入したもの全てが認められるわけではなく、中には判断が難しいものもあります。

今回は、絆創膏やガーゼ、包帯、傷テープなどが医療費控除として認められるのかをご紹介します。

ことり

ファイナンシャルプランナーのことりです。医療費控除として判断が難しい「絆創膏」などについて、具体的に分かりやすくお伝えしていきますね。

医療費控除の対象は?

絆創膏 医療費控除

医療費控除では、病院の医療費だけでなく、薬局やドラッグストアで購入した薬代・医薬品代についても含めることができることになっています。

しかし、ドラッグストアで購入したものすべてが医療費控除として認められるのではなく、あくまで「病気や怪我の治療のために必要な費用」のみが対象となります。

そのため、風邪薬などはOKですが、病気の予防や健康増進のために買ったサプリメントや栄養ドリンクは医療費控除として認められません。

ことり

病気や怪我の治療が目的かどうか、が重要な基準になります。

絆創膏は医療費控除の対象になるのが原則

絆創膏 医療費控除

結論からお伝えすると、基本的に「絆創膏」は医療費控除の対象になります。

なぜなら、絆創膏は「怪我の治療」のために使用するからです。

また、絆創膏には、パット部分に薬用成分が含まれた「医薬品」や傷を治癒するための保護が目的の「医薬部外品」があります。どちらも「怪我の治療に必要」と判断されるため、絆創膏の種類にかかわらず医療費控除が認められます。

代表的な絆創膏では、

  • バンドエイド
  • キズパワーパッド
  • ケアリーヴ

などがありますが、これ以外の絆創膏も基本的には医療費控除の対象です。

キャラクターの絆創膏は?

子供向けにキャラクターが描かれた絆創膏や、雑貨屋さんなどで売られているデザイン重視の絆創膏などは、薬事法の医薬品扱いではないことが多いです。

しかし、これらも「怪我の治療(そのための傷の保護)」を目的として使用されるのであれば、医療費控除として認められます。

ことり

子供が遊ぶためにキャラクターの絆創膏を買った場合は対象外ですよ。

アトファインは?

同じく絆創膏というジャンルですが、ニチバンから販売されている傷あとケアテープ「アトファイン」はどうでしょうか。

こちらは、擦り傷や切り傷などの傷口に使う一般的な絆創膏とは違い、傷口が閉じた後の「傷あと」を保護し目立ちにくくするために使用するものです。

そのため、怪我の治療目的とは言えず、医療費控除の対象にはなりません。

ことり

ケースによっては認められることもあるかもしれませんが、基本的には「傷あと」に使用するものは医療費控除の対象外になる可能性が高いです。

ガーゼや包帯も対象になる

絆創膏と同じ理由で、「怪我の治療」を目的としたガーゼや包帯、テープなども医療費控除の対象になります。

いわゆる医療材料と呼ばれるもので、病院などでも消耗品として治療に使用されていますよね。

ただし、使用目的が病気や怪我の治療のためではない場合は、医療費控除として認められませんのでご注意ください。

使い切らなくてもOK

10枚入りより値段が安かったので、100枚入りの絆創膏を1箱購入しました。今年中に使い切れなかったのですが、余ってしまうと医療費控除はできなくなりますか?

主婦

これについては、特に使い切らなくてもOKです!

絆創膏などの消耗品は、購入した分を一度に使い切るのって難しいですよね。

確定申告のルール上は、たとえ買った絆創膏が余っていたとしても、その購入代金のすべてを今年の医療費とみなしてよいことになっています。

ただし、一般的な購入額であることが前提です。

一般的ってどれくらい…?っていうのはケースバイケースになっちゃうんですが、例えば100枚入りの絆創膏を1年間で10箱も20箱も購入していたり、絆創膏だけで何万円もかかっていたら、ちょっと変だなって思われる可能性が高いかもしれません。

領収書&レシート保管の注意点

医療費控除 レシート

確定申告で医療費控除を申請するためには、領収書やレシートの原本を自宅で5年間保存しなければいけません。

(確定申告時に、一緒に領収書やレシートを提出する必要はなく、代わりに「医療費控除の明細書」を作成します。)

ちなみに、ドラッグストアなどで購入したものについては、レシートがあればOK!むしろ、買ったものが分かりにくい領収書よりも、商品名が書かれたレシートのほうが好ましいです。

絆創膏を100円ショップで買ったんですけど、レシートには「100円商品×1点」としか書かれていませんでした。お店で領収書をもらう必要がありますか?

主婦

絆創膏って色んなところで売ってますからね。このようなお悩みもけっこう多いんです。

ベストなのは、お店でレシートではなく領収書をもらい、さらに但し書き部分に「絆創膏代」などと書いてもらうことです。

ことり

でも、たかが100円や200円のために、そこまでするのは面倒ですよね…

そんなときの対処法が、レシートに手書きで「絆創膏」とメモしておく方法です。

万が一税務調査などの確認があったときにも、「これは絆創膏を買ったときのレシートです」と、内容と金額が(いちお)証明できる形になります。

ことり

あくまで「どうしても仕方ないときに」使う方法にはなりますが、税務署としても数百円の絆創膏に細かくツッコんでくることはないはずです。
ただし、金額が大きかったり、あきらかに不自然な点があれば、指摘を受ける可能性がありますのでご理解くださいね。

セルフメディケーション税制と絆創膏

医療費控除の特例として、セルフメディケーション税制というものがあります。(2017年1月から5年間のみ)

こちらを利用すると、薬などの購入費が年間12,000円以上になると税金の一部が戻ってくるので、従来の医療費控除よりもハードルがグッと下がります。

しかし、セルフメディケーション税制で対象になるスイッチOTC医薬品の中には、絆創膏やガーゼ、包帯などは含まれていません。

絆創膏は、あくまで従来の医療費控除の中で申請することになります。

絆創膏の医療費控除まとめ

基本的に、絆創膏は医療費控除の対象になるので、買ったときのレシートをしっかり保管しておくようにしましょう!

ことり

絆創膏の値段は数百円でも、チリも積もれば医療費控除の10万円に届くかもしれないですからね。

なお、ここでは一般的なケースを説明させていただきましたが、それでも判断に迷うケースもあると思います。(税金関連の話は、ケースバイケースなことも多いので…)

そんなときは、お住いの税務署の相談窓口に問い合わせをしたり、税理士に相談をするようにしてくださいね。

確定申告の時期には、一般の人でも気軽に税理士に相談ができる相談会なども開催されているのでチェックしてみましょう。

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