新築一戸建てを購入するときに、どんな火災保険に加入すべきか悩む人も多いですよね。
「不動産会社からお勧めされた通りに加入していいのだろうか?」
「保障が手厚い保険会社は?」
「もっと保険料を安く抑えることはできないだろうか?」
とある家族
ただ、火災保険のホームページやパンフレットを見ても、どれがいいのか選び方の基準がよく分からないんです。
そこで、ファイナンシャルプランナー資格をもつ私が、どうやって火災保険を選んでいけば最適な保険が見つかるのかを分かりやすくご紹介します。
無駄な保険料を支払いたくないという人に、少しでも保険料を安くするためのコツも伝授いたします♪
火災保険の選び方のコツ
とある家族
火災保険は、「家」と「家財」を保障してくれる保険ですが、保険会社によってものすごく違いがあるわけではないんです。
だからこそ、迷ってしまう人が多いですし、不動産会社から勧められるがままに保険に加入する人も多いんですよね。
ズバリ!火災保険を選ぶときの考え方ですが、
- 何をどこまで保障するのか?
- 無駄な保障を省けるような自由度はあるのか?
の2点を軸に検討していきます。
これからの新生活には、何かとお金がかかります。できれば保険料は安くしたいですよね?
一方で、人生で一番高い買い物のマイホームですから、何かあったときにはしっかり保障しておいてほしいものです。
「無駄なお金は払いたくないけど、万が一に備えて必要な保障はつけておきたい!」
そんなあなたに、火災保険の選び方を4つのコツとしてお伝えしていきます。
1.保険の対象は何にする?
火災保険で補償してもらえるのは、「家(建物)」と「家財」です。
家財というのは、普段の生活のために使っている・所有している物のことをいいます。
・冷蔵庫やテレビなどの白物家電
・パソコンやカメラなどの黒物家電
・ベッドやソファなどの家具
・衣類やカバンなどの服飾品
・食器類や洗面用具などの日用品
など、家の中にあるあらゆるものが対象です。
この「家財」は、火災保険の保障の対象外にすることもできるのですが、ほとんどの災害では家財も壊れたり汚れたりして使えなくなるので、基本的には「家(建物)」「家財」の両方を保障対象とします。
自家用車に関しては、火災保険ではなく自動車保険の対象です。
2.補償範囲はどこまでにする?
火災保険は火事になったときの保険、というイメージを持っている人も多いですが、それは「住宅火災保険」のイメージです。
火災保険で加入する人が多いのは「住宅総合保険」。こちらは、火災以外にも様々な自然災害や、盗難などの被害も保障してくれます。
昨今は台風による風災や水災も多いので、ぜひ「住宅総合保険」で補償範囲を検討してみてください。
なお、各保険会社の一番の違いが、この補償範囲についての自由度といっても過言ではありません。
補償範囲ごとに自由に選べるようになっているのか?セットプランの場合はどんな内容になっているのか?をぜひチェックしてみてください。
■火災、落雷、破裂、爆発:基本的な補償です。
■風災、雹(ひょう)災、雪災:基本的な補償です。台風や竜巻などは、いつどこで起こるか分からない災害なので加入しておくのが安心です。
保険会社によって、20万円以上の損害が出ないと保険金がおりない(その分保険料がちょっと安い)、というものがあるので、必ず確認するようにしましょう。
■水災:建物の場所によっては無くても良い補償です。洪水で30%以上損害が出た時、床上浸水、雨による土砂崩れでの損害などが対象になります。
水災補償のあるなしは、保険料に与える影響が大きいです。ハザードマップや過去の水害状況などを確認し、水災のリスクが低い場所であれば、補償を外してもよいと思います。
■盗難:基本的な補償です。
泥棒が入って窓やドアを壊されたりすると、保険金がおります。盗まれたモノへの補償をつけたいときは、必ず「家財」も補償対象としてください。
■建物外部からの物体の落下、飛来、衝突など:一般的なプランには補償されていることが多いですが、外しておいてもいいかなと思う補償です。
例えば、交通事故の車がいきおいで家にぶつかってきたとか、飛行機のルートの下に家があったため部品が落ちてきて屋根が壊れたとか…。
外したとしても、保険料はそれほど変わらないと思います。
■給排水設備の事故などによる水濡れ:一般的なプランには補償されていることが多いですが、保険料をできるだけ抑えたいなら外してもいいかなという補償です。
家や家財に大きな損害がでるほどの水濡れって、なかなか発生しないと思うので…。
■騒擾(そうじょう)などによる暴行、破壊:一般的なプランには補償されていることが多いですが、保険料をできるだけ抑えたいなら外してもいいかなという補償です。
デモ隊とか暴走族に家を破壊されたときに補償してもらえますが、日本における可能性は極めて低め。
■破損・汚損など:偶然の事故で、建物や家財が壊れた・汚れたときの補償です。壁に落書きされた、とかも補償してくれます。
損害額が大きくなるケースは珍しいので、あれば安心ですが、補償しなくてもいいかなと思います。
■個人賠償:日常生活で、自分や家族が加害者になってしまったときの損害賠償責任を補償してもらえます。火災保険と一緒に入ることを勧めている保険会社がありますが、あえて火災保険と一緒に加入する必要なありません。
個人賠償責任保険は、いろんな保険でセット加入を勧められるため、生命保険や自動車保険、会社の団体信用保険などですでに加入していないか、二重補償にならないか、事前に確認しておきましょう。
火災保険で補償されないもの
ちなみに、火災保険で補償されない自然災害が3つあります。
- 地震
- 噴火
- 津波
これらの自然災害は発生した時の被害が大きいことが多く、一般的な火災保険では補償しきれないからです。
なお、地震については、別途、地震保険に加入しておけば補償してもらえます。もちろん、保険料はその分高くなります。
また、地震保険は火災保険とセットで加入しなければいけないと決められています。そのため、火災保険を選ぶときには、半強制的に地震保険についても検討しなければいけないんです。
最近では、耐震性の高い一戸建ても多いので、必ずしも地震保険に入らなければいけないとは思いません。
ただし、地震が原因で起こった火災は、火災保険では補償してもらえなかったりします。(隣の家が地震で火事になって、もらい火が…なんて可能性もなくはないですよね)
なお、地震保険の加入率は約65%だそうです(2018年度)。加入している世帯が半数以上いるので、安心したい人は入っておくのが無難ですね。
ちなみに、我が家は地震保険には入っていません。
あまり地震発生の可能性が高くない地域に住んでいることもありますが、そもそも地震保険って、火災保険の半額までしか補償金額を設定できないんですよね…。しかも、保険金が全額もらえる「全壊」認定を受けるハードルはけっこう高め。
加入するかどうかは最後まで悩んだのですが、地震保険のあるなしで見積もり比較し、「保険料がこんなに高くなるんだったら、その分自分たちで備えておこうか」という結論に至りました。
あくまで我が家のお話しですので、参考までに。
3.保険価額はいくらにする?
とある家族
「家(建物)」と「家財」で、それぞれ保険金額が設定できますが、保険金を高くすればするほど、保険料も高くなってきます。
なるべく保険料を抑えるためには、無駄に高い保険金を掛けないのが鉄則!そこで、保険金額はいくらぐらいが適正なのか考えていきましょう。
家(建物)の保険金額
新築一戸建てであれば、建物の値段ほぼそのままか、ちょっと低いくらいを保険金額として設定するのが基本です。
このとき、土地の値段は含めません。
※算出方法は他にもありますが、新築一戸建てならば値段はほとんど変わりません。どうしても比較をしたい、という場合は、家の詳細な情報をもとに計算する必要がありますので、直接保険会社に見積もりをお願いすることになります。
※分譲マンションの場合、どこまでを「あなたの家の敷地と捉えるか」で保険金額が違ってきます(壁の部分を含めるのか、壁の内側のみなのか)。マンションの専有部分と保険会社の基準を照らし合わせるようにしてみてください。
家財の保険金額
悩ましいのが家財の保険金額です。
基本的には、すべての家財がダメになってしまったときに、あらためて購入するときにかかる費用(再調達価額)を保険金額として設定します。
詳しく試算できれば分かりやすいのですが、家財っていろんなものがありますからね…。一体どれくらいの金額になるのかよく分からないものです。
あくまで経験値ですが、一般的なご家庭(3~4人家族)であれば、500万円ほどの家財保障をつけるケースが多いんじゃないかと思います。
家財の保険金額の目安については、一覧表になっているサイトがあるので参考にしてみてください。
▼セゾン自動車火災保険
ただ、個人的な意見としては、上記サイトの金額はけっこう裕福なご家庭を想定してるなーって思います。あくまでご参考までに。
なお、今ある家財の値段より大きい金額で保険金を掛けても、もらえる保険金は実態に合った金額になります。
できるだけ、ご家庭に合った家財の保証金額になるよう検討してみてください。
4.無料のオプション
最後の最後で保険会社に迷ったら…
無料のオプションサービスがついているかどうかで保険を選ぶのもアリだと思います。
加入しているだけで、水回りのトラブルや鍵の紛失に無料で対応してくれる保険会社もありますからね。
補償内容が同じで、保険料もほとんど変わらなくて、最後の最後、どっちにしていいか迷うー!ってときの決め手にしてみてください。
保険料を少しでも安くする方法
パパ
必要な補償内容が決まったら、あとは保険料が安い保険会社を選ぶだけ!
見積もりをお願いするときに以下の点をチェックしておくと、保険料が下がる可能性があります♪
割引条件をチェック
新築割引や築浅割引、ホームセキュリティー割引、その他団体割引など、火災保険に適用できる割引がいくつかあるので、見積もりでしっかり確認しておきましょう。
なるべく長期で契約する
火災保険の保険期間は、1年から最長10年と決められていますが、長期の契約にすればするほど保険料が安くなります!
また、自然災害の被害が年々ひどくなっている傾向もあって、火災保険の保険料は少しずつ上がってきています。
これからずっと住む家ならば、今のうちに最長10年で契約するのが一番保険料を安く抑えられるはずです。
ネット保険は安い…けど?
保険会社には、店舗型(いわゆる大手の保険代理店)と、通販型(ネット保険)があります。
仲介手数料など諸経費が少ないことから、ネット保険のほうが保険料が安い傾向にあるようです。
しかし、ネット保険の中には「なかなか保険がおりない!」「査定額がかなり低くされた!」など気になる口コミも見受けられます。一方で、店舗型の保険会社は「対応が早かった」「保険金が手厚かった」という話も聞かれるので、一概にネット保険のほうがおすすめとは言い切れません。
各社で見積もりをお願いして、どれくらい金額に差が出るのか?ネット保険の場合は口コミや評判がどうなのか?を比較検討するようにしてみてください。
簡単!お得な火災保険を見つける方法
パパ
せっかくなので、色々な保険会社を比較してみたいのですが、何か良い方法はありますか?
火災保険の選び方が分かったら、実際に保険を比較してみましょう!せっかくなら、人気の保険会社は一通りパンフレットなどを取り寄せてみるといいですね♪
「火災保険 ランキング」などで検索をすると、人気がある保険会社が出てきます。
ただ、このようなランキングサイトはどれくらい信用していいのか難しいところがあります…。価格.comのように安さ重視でランキングしていたり、代理店のプロモーション用サイトだったりすることも。
そこで、なるべく公平に、自分がいいなと思った保険だけを比較するためには、火災保険の比較サイトや保険の一括見積りができるサイトを活用してみてください。
当日すぐに見積もりができるサイトや、必要事項が3分で簡単に入力できるサイトなど、保険の比較にはとても便利です。
パパ
確かに、悪質なサイト・業者を使うと、登録した個人情報が流されて勧誘電話がかかってくることもあります。
ですので、私のほうで勧誘の心配が少ないサイトをご紹介しておきますね。(まったくないとは言い切れないのですが、悪質なサイトではないです。)
- 保険スクエアbang!火災保険…最安値を簡単に比較できるサイト。WEB会社大手のウェブクルーが運営
- 保険の窓口インズウェブ!…最短3分で入力完了!SBIホールディングスが運営
- 住宅本舗/火災保険一括見積もり…利用者数5万人突破!見積もりは代理店1社が行うため無駄な営業電話ナシ♪
サイトを活用して、見積もりを比較するだけでも十分参考になると思います!
その中で、いいなと思う火災保険があれば、サイト経由で資料請求してもいいですし、直接保険会社に見積もりをお願いしてもいいと思います。
それでも決められない時は…
インターネットの情報や、パンフレットに書いてあることだけではなかなか決めきれない…。何か決め手が欲しい…。
そんな人には、たくさんの保険商品を扱っている店舗型の代理店で相談する方法がいいかもしれません。
例えば、テレビCMなどで有名な「ほけんの窓口」や「保険見直し本舗」などですね。
実際に迷っているポイントを相談しながら保険を選ぶことができますし、分からないところがあればすぐに質問できます。(これとこれって、何が違うんですか?とか)
しかも、最近の代理店はなかなか優しくて、その場で保険を申し込まなくてもOKという店舗が増えました。
↓こんな感じで、優しく対応してくれます。
預かった個人情報の取り扱いは会社で管理するので安心してください。
相談料は無料なので相談にお金がかかることはありません。
保険の内容が気に入ったら、保険見直し本舗から申込んでも良いし、自分で直接保険会社に申し込むこともできます。
これから紹介する保険が気に入らなければ断っても大丈夫です。
(保険見直し本舗より)
火災保険を取り扱っていて、個人的に評判が良いと聞く店舗を載せておくので、なかなか自分1人では決められないという人は活用してみてくださいね。
- ほけんの窓口…来店型保険ショップ 顧客満足度No.1
- 保険見直し本舗…契約実績100万件以上
さいごに
火災保険というと、火事や地震のときの保険というイメージを持っている方も多いですが、台風や大雨などの自然災害も保障してくれる心強い保険です。
とはいえ、安心を買うために必要なお金でも、保険料を支払い続けるのはなかなかの出費ですよね…
だからこそ、お勧めされた保険に何も考えずに加入するのではなく、少しでも情報収集をして、後悔しない保険選びをしてほしいなと思います!
念願のマイホームに、ぴったりの保険が見つかりますように。
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